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所得税率は高い?所得税の計算方法と所得税率のしくみを図解で見る

投稿日:2018-12-02 更新日:




確定申告に向けて、所得税がいくらかシミュレーションされている方も多いと思います。

そんな中、所得税の速算表を見ていて、ふと「所得税の税率のしくみや意味がわかりづらいなあ」と感じたので本日は所得税の速算表から

・所得税の仕組み

・速算表の計算式の意味

について解説します。

 




所得税の計算方法

所得税は、所得税を計算するための速算表と使用して計算すると便利です。

速算表を使った税金の計算方法は、こちらになります。

課税される所得金額 計算方法
195万円以下 所得金額×5%
195万円超え~330万円以下 所得金額×10%-97,500円
330万円超え~695万円以下 所得金額×20%-427,500円
695万円超え~900万円以下 所得金額×23%-636,000円
900万円超え~1,800万円以下 所得金額×33%-1,536,000円
1,800万円超え~4,000万円以下 所得金額×40%-2,796,000円
4,000万円超え 所得金額×45%-4,796,000円

表の所得金額とは、正確に言うと「課税所得金額」になります。

自営業の方の事業所得やサラリーマンの方の給与所得などは、所得控除後の所得金額をあてはめればOKです。

計算式の使い方は、例えば課税所得金額が500万円の場合、500万円×20%-427,500円=57万2,500円になります。

ちなみに下記の表は、国税庁が公開する速算表です。

この表だと、右列の「控除額」という表現がちょっとだけ気になります。

と言うのも、所得税の計算過程で出てくる他の控除額については「○○控除」(例:所得控除、税額控除など)と表現され、これにより「○○から差し引けばOK」ということがひと目で伝わる仕様になっているからです。

そうすると「控除額」というこの表現は「それどこから引くの?」と少し考えさせられてしまいます。

ちなみに「給与所得控除額」の速算表では、控除額とは表現せずに、あえてマイナス符号を使った計算式で表現しています。

おそらくもともとが「控除額」なので、さらにその控除額と表現したらわかりづらいのではないかという配慮があったからだと思うのです。

もしその配慮によるものなら、所得税もひと目でわかる計算式で表現したらよかったのにと残念に思う私なのです(´・ω・`)




図解:所得税率のしくみ

さて、ここからが本題です。

この速算表を見ていると、所得が高いほど税率が高いことがわかります。

最高税率は、所得が4,000万円超で45%です。

でもこれだけ見ると、まるで所得が4,000万円を超えたら、45%が税金でもっていかれるみたいなイメージになりませんか?

私は最初そう思いました。

でも、そうではありません。

所得税は超過累進税率といって、所得の段階ごとに税率が変わる仕組みです。

つまり、所得500万円の場合

・195万円以下の部分は、5%

・195万円超えから330万円以下の部分は、10%

・330万円超えから500万円以下の部分は、20%

ということになります。

図にすると、こんな感じです。青い部分が所得税になります。

誤解を生まない表現をするなら、

△:所得が高いほど税率が上がる

○:所得の高い部分は税率が高い

というものがよいと思います。

 

でもこれを、所得金額の区分で一回ずつ計算すると大変ですよね。

そこで登場するのが、あの速算表です。

速算表ではまず一番高い所得の税率を所得にかけて、それより低い税率部分との差額を控除額で調整しています。

速算表で何をしているかは、図で見るとわかりやすいです。

ここでは速算表の計算式「所得金額×33%-1,536,000円」(900万円超え~1,800万円以下)を例に、速算表の意味を図解します。

まず、計算式の前半部分「所得金額✕33%」では、図の青色とピンク色の部分を計算しています。

しかし、ピンク色は低い税率部分にはかからない税金ですので、控除しなければなりません。

図解では、ピンク色を税率ごとに4つのパートに分けて計算した控除額を、オレンジ色の枠に掲載しています。

すると、オレンジ色の枠の最下段にある4つのパートの合計額が、速算表の控除額である153万6,000円と一致することが確認できますね。(見づらくてすみません)

つまり速算表では、

・一番高い税率で税金を計算(青色とピンク色の合計)

・低い税率との差額(ピンク色)を控除

という2段階の計算をやっているのです。

ガチで計算すると2段階では終わらない計算も、速算表を使えば一度に所得税を計算できるというわけですね。

便利♪便利♪

そして、意味がわかると税額にも納得がいきます…よね?(*´▽`*)少しは。

 




所得税率は高い?所得税の計算方法と所得税率のしくみを図解で見る まとめ

今回は、所得税の仕組みや計算式の意味について、所得税の速算表を中心に解説しました。

速算表に対する小さな不満はありましたが、これでスッキリいたしました。

それでは、今年度の確定申告がんばりましょう∠(`・ω・´)

所得税の速算表にある「課税される所得金額」とは何か







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